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ネタに鮮度は無くても、借り物ではない自分の言葉を書き尽くす事 これがモットーなり

東野圭吾氏の印象深い小説、そして心を揺れ動かすその素材について

こんばんは、「さるびー」です。

電車に乗って毎日通勤してますと周りの方の多くの人がスマホを眺めてますねぇ。かく言う僕も見る事があるんで、あれこれ言えませんが。

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以前書いたように小説を読むのが好きな僕。通勤電車では朝は新聞、帰りは文庫本ってのが基本スタイルです。色々な分野の小説を読みますが、今回は学校の先輩(これがちょっとした自慢です)でもありますベストセラー作家「東野圭吾」氏について。

書き出しが印象的な小説

東野氏と言えば、ストーリーだけでなく「その文章でぐっとひきつける」ってのが特徴。展開していく中でぐいぐい引きこむ力によって寝不足になった方もきっと多い事でしょう。 

中でも「秘密」の引きこむ力って凄い。そしてその「引きこみの第一歩」。東野氏以外の小説を含めて、今まで読んだ小説で一番印象的な書き出しなのがコレです。

予感めいたものなど、何ひとつなかった。

これから起こる出来事が大変な事である事をたった一言で想像させ、読者の心をいきなり引き付ける。凄い書き出しだと思う。個人的には、川端康成「雪国」

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

以上のインパクトを感じたもの。

ただそのインパクト、文中のひきつける力は素晴らしいものの、読了後に微妙に感じたのもこの「秘密」であり、残念なんですが(^_^;)。

動機にインパクトのある小説

ミステリー小説においての殺人事件等の犯罪に手を染める動機。これはトリック以上に重要な要素だと思います。あらゆる背景や人物像を描写しながら、読者にもある程度考える余地をあたえながらストーリー展開をする...非常にデリケートな部分だと。そんな中でも

 この「放課後」の殺人に手を染めた動機がある意味凄い。読了後なんとも言えぬあらゆる感情が溢れてきます。江戸川乱歩賞を受賞した作品であり、トリックも本格ミステリーっぽく仕上げられてながらの、その動機に対して

  • なんとも言えぬモヤモヤ感
  • なんとなく感じる切なさ
  • 現実にはありえないと思える冷めた感覚
  • 僕には決して理解しがたい

等々、動機に対してこれほど色々な感情を持った小説は後にも先にもないですね。

東野氏の小説では、先にあげた2作品以上に好きな作品はたくさんあり、単に読んで面白いとか、おすすめってのは他にあります。ですが

印象深いのは何かと聞かれれば「秘密」と「放課後」

になっちゃいますね。その印象に残っている部分が人とは、少し異なるかもですが。ただ小説はストーリーだけでなく、これら以外にも「登場人物」や「セリフ」等印象深く心に残る素材の宝庫。そんな素材を発掘すべく、たまにはスマホから文庫本を手にしてほしいものです。